用語集
がん治療に関する用語をご紹介します。
あ行の用語
| アスベスト小体 | 体内に入ったアスベスト繊維のまわりにタンパク質が付着したもの。がんを引き起こす原因といわれている |
|---|---|
| 亜全摘 | 全滴より切除範囲の少し小さい手術。胃の場合、3分の2以上を切除するときに亜全滴という |
| アドリアマイシン | 一般名ドキソルビシン、商品名アドリアシン。アドリアマイシンは通称。抗がん性抗生物質と呼ばれる種類で、アルキル化剤と並び、重要な薬剤 |
| アルキル化剤 | 抗がん剤の種類。DNAを合成する塩基をアルキル基というものに置き換えてDNA合成を阻害する薬 |
| 印環細胞がん | がん細胞の内部に粘液が産生し核が縁に押しやられる。未分化型のがんで、胃や大腸に多い。がん細胞の内部に粘液があり、顕微鏡で見るとちょうど印鑑のような形に見えるもの。悪性度が高いがんのひとつ |
| 炎症性乳がん | しこりをつくらず、乳房全体が、がん細胞のため炎症を起こしたようになる。予後が悪いとされるが、化学療法等の発達で長期生存できるようになってきている |
| エンドキサン; | 一般名シクロフォスファミド。多くの血液腫瘍、固形腫瘍の治療薬として使われている |
| オストメイト | 人工肛門、人工膀胱の保有者 |
| オピオイド | 麻薬系鎮痛薬のこと。強い鎮痛効果をもつ薬で、医療目的では合法 |
か行の用語
| 核異型度 | 細胞の核の大きさ、変形具合で分類し、がんの診断のものさしにする |
|---|---|
| 褐色細胞腫 | 副腎や副甲状腺にできる腫瘍。突発的な高血圧を引き起こし、突然死の原因になることもある |
| 顆粒球 | 真菌、大腸菌、細胞の死骸などの異物を食べて処理する |
| 寛解 | 永続的、一時的を問わず臨床的に症状が消失または検査成績が好転する状態(白血病の場合) |
| 患者サマリー | 入院、外来通院患者の診療経過、治療経過を診療開始より現在まで時系列に集約し、現疾患の病状把握のために作成されるカルテのサマリー(要約)です |
| 肝動脈塞栓療法 | 腫瘍の栄養血管にカテーテルを挿入し、抗がん剤と塞栓物質を注入する治療 |
| 期待余命 | あと何年生きられるかという年数 |
| 基底膜 | 上皮とその下にある結合組織との間にある薄い膜 |
| 虚血 | 臓器や組織に流入する血液の量が減少、途絶する状態 |
| クラウンドクター | クラウン(ピエロ)になって厳しい治療や手術などを受ける子供に、笑いや楽しみのなかで安心を与える専門の人。がんの子供を守る会では、テレビのキャラクターやミュージカルなどを病院へ送り届けている |
| グレイ | 物質や生体に吸収された放射線の量の単位 |
| 劇症肝炎 | 肝細胞が急激に大量に壊れることにより、その機能が低下していく病気 |
| 強直性脊椎炎 | 脊椎を侵す原因不明の炎症性疾患。男性のほうが発症頻度が高く、そのほとんどが20歳代までに発症する |
| 国民年金第1号被保険者 | 自営業者、フリーターなど国民年金の保険料を自ら納めるべき人。給与から保険料を控除される会社員は第2号被保険者。保険料が免除されているサラリーマンの妻は第3号被保険者 |
| 骨髄穿刺 | 局所麻酔でやや太めの注射針を胸骨に刺し骨髄液を採って調べる検査 |
さ行の用語
| サイトカイン | 細胞が生み出す生理活性物質。細胞の増殖、分化、免疫反応など、微量で重要な役目をする |
|---|---|
| サイログロブリン | 甲状腺だけで作られる特殊なタンパク質。甲状腺疾患の場合に出てくる |
| サルベージ(救済)治療 | 化学療法や放射線治療などが効を奏しなかった場合に、手術を行って臓器を摘出する治療法 |
| ザンクトガレン乳がん国際会議 | 2年に一度専門家が集まって乳がんの標準治療について検討する国際会議 |
| 失効年休 | 年次有給休暇は取らないでいると2年で無効になる。この失効した年休を積み立てて何かのときに使う制度である |
| 縦隔 | 肺と肺の間の胸腔の中央部分 |
| 集学的治療 | 手術や放射線治療、抗がん剤治療など、さまざまな治療法を組み合わせて治療すること |
| 重粒子線 | 炭素イオン、陽子など、ふつうの放射線(電子)より重い粒子を利用した放射線 |
| 樹状細胞 | 表面に樹の枝のような突起がある細胞で、異物を取り込んで消化し、情報をリンパ球に伝え、リンパ球に攻撃する相手を認識させる機能を持ち、さらにリンパ球を活性化させる細胞。このような機能を持った細胞は数種類確認されているが、樹状細胞はもっとも効率よくこの機能を発揮する |
| 術後補助療法 | がんの手術の後に行う治療。放射線や抗がん剤などの治療がある |
| 術前化学療法 | 手術の前に化学療法を行い、がんを縮小させてから手術を行う |
| 上顎洞がん | 副鼻腔に生じるがん |
| 小線源放射線治療 | 肺と肺の間の胸腔の中央部分 |
| 神経芽細胞腫 | 自律神経のうち交感神経に生じる小児がん |
| じん肺 | 粉塵を吸引することでおこる肺疾患 |
| ストーマ | 腹部に造られた排泄口のこと |
| 生検 | 体の組織を針か小切開によって少量採取し、細胞の性質などを調べる検査 |
| 政府管掌健康保険 | 社会保険庁が管理運営する会社員のための健康保険のこと。他に健康保険組合が管理運営する健康保険に加入する会社員もいる
|
| 節外性 | リンパ節以外の臓器に発生するリンパ腫 |
| セロトニン受容体拮抗薬 | セロトニン受容体は自律神経系や知覚神経、延髄などにあり、嘔吐反射に関係する。セロトニン受容体拮抗薬は、セロトニン受容体の過剰な働きを抑える |
| センチネルリンパ節生検 | センチネルとは英語で「見張り番」の意味。センチネルリンパ節とは、がんが最初に転移する確率のもっとも高い所属リンパ節のことをいう |
た行の用語
| 第1群のリンパ節 | リンパ節は胃に近いほうから遠くへ行くにしたがって第1群、第2群、第3群、それ以上と分類され、部位により名称(番号)がついている |
|---|---|
| 耐性 | 治療に対して抵抗する性質 |
| ダブル・ブラインド | 二重盲検臨床試験。2つに分けられた治験参加者の、誰がどちらの治療を受けているか、試験が終了するまで医師にも本人にも分からないようにしたもの |
| 炭素イオン線 | 重粒子線のひとつで、炭素原子に電圧をかけてイオン化したもの |
| 丹田 | 東洋医学で、へその下あたりをいう。全身の精気の集まるところとされる |
| ダンピング症候群 | 胃の摘出により食物が一挙に小腸に流れ込みことによって起こる症状。血糖値の激変によりめまいや冷や汗などが起こる |
| 中医協 | 中央社会保険医療協議会。厚生労働大臣の諮問機関の一つ。保健医療医に関する指導や、診療報酬制度の内容について、審議・勧告する |
| 中心静脈栄養 | 手術の前後や体力の消耗が著しい患者、または口からの栄養摂取ができない低栄養状態にある患者を対象とし、鎖骨下、頸、肘の静脈などから心臓またはその近くまでカテーテルを挿入し、高カロリーの液を持続的に点滴投与する方法 |
| 中皮腫 | 胸部、腹部などの膜の表面を覆っている中皮に発生した腫瘍のこと。認定基準の改正(03年9月)によって、アスベストとの関連が明らかな疾病の範囲が広くなった。現在、アスベストとの関連が明らかな疾病は、(1)石綿肺(2)肺がん(3)胸膜、腹膜、心膜または精巣鞘膜の中皮腫(4)良性石綿胸水(5)びまん性胸膜肥厚の5つ |
| 超大量化学療法 | 骨髄を破壊するほどの超大量の抗がん剤によって、一気にがん細胞をたたく化学療法 |
| 低分化型 | 細胞の分化の度合が低いがん。これが低いほど増殖度が速く、転移しやすいといわれる |
| デュークス分類 | イギリスの腫瘍学者、カスバート・デュークスが1930年代に確立した大腸がんの病期分類。リンパ節転移、腫瘍の大きさ、組織への浸潤の深さを考慮してがんの進行度を分類 |
| ドプラーエコー | 超音波のドプラー効果を利用して、がん内部の微細な血流の様子などを見て早期発見に役立てる |
| 努力肺活量 | 息を限界まで吸ってから一気に吐き出したときの肺活量 |
な行の用語
は行の用語
| 橋本病 | 慢性甲状腺炎。甲状腺に対する自己抗体が原因で慢性的な炎症が起こる病気 |
|---|---|
| パラフィンブロック | 顕微鏡標本のもとになるパラフィンに埋め込まれた組織のかたまりのこと。このブロックから、いつでも何枚でも顕微鏡標本を作製することができる |
| 晩期障害 | 放射線治療の副作用のうち、治療後半年から数年経って現れる放射性直腸炎、食道狭窄などの障害。全体の5%程度
|
| 非ホジキンリンパ腫 | リンパ球ががん化した病気で、日本人の悪性リンパ腫の90%以上を占める。30種類以上のタイプがある。非ホジキンリンパ腫とホジキンリンパ腫では治療の組み立て方が異なる |
| 標準報酬月額 | 健康保険の保険料や給付の基準となる仮の給与額。通常4・5・6月に支払われた給与総額の平均値を39段階に分けられた標準報酬月額表にあてはめて決定される |
| 分子標的薬 | がん細胞に特有の分子、もしくはがん細胞に特別に多い分子を標的にしてがん細胞を攻撃する薬 |
| ペアレンツハウス | アフラックの寄付金と医療施設等施設整備費国庫補助金を得て2001年に設立。遠隔地から上京して専門病院での治療を受けるために、慣れない土地での通院生活を余儀なくされる子供とその家族が安心して滞在できる専門施設 |
| ヘリカルCT | X線カメラを患者の体の周りをらせん状に回転させながら撮影する新しいCT。直径1センチより小さな病巣も見つけ出す。 |
| 放射性同位元素 | 放射能をもつ物質で、原子量が異なるもの |
| 保険診療分 | 高額療養費の対象となるのは、保険適用の金額のみ。差額ベッド代や入院食事代は対象外となる |
| ホジキンリンパ腫 | 日本人の悪性リンパ腫の10%足らず。放射線と化学療法が中心。3〜4期は4種類の抗がん剤を組み合わせたABVD療法が標準的治療。非ホジキンリンパ腫 に比べ、治療成績は良好 |
| 補助療法 | がんの手術の後に、体内に残る微小ながん細胞をたたき、再発を予防する手術以外の治療法 |
| 堀之内朗賞 | 堀之内朗氏を偲び、2001年に設置された研究助成金。多発性骨髄腫の完全治癒の早期実現を目指して心血を注がれている日本の医師、研究者を資金面からバックアップすることが目的 |
ま行の用語
| マクロファージ | 貪欲細胞とも呼ばれ、サイズの大きな異物や細胞から出た老廃物を食べたり、異物の浸入を顆粒球やリンパ球に知らせる |
|---|---|
| マルク | ドイツ語で「骨髄」の意味。骨髄を調べるために骨髄穿刺といって、胸骨または腸骨に針を刺して骨髄液をとる検査 |
| ミトコンドリア | 細胞内にある細長い器官で、細胞の代謝にかかわるアデノシン三リン酸という物質をつくる |
| 未分化がん | 細胞の分化が未熟ながんで、増殖がしやすく転移しやすいがん |
| 脈絡膜 | 眼球の網膜と、外側の強膜の間にある血管に富んだ膜 |
| 無再発生存率 | 治療後再発しないで生存した患者の割合 |
| 無作為比較試験 | 患者を無作為に2つのグループに分け、既存の治療法と新しい治療法のどちらが優れているかを調べる臨床試験 |
| メラノーマ | 悪性黒色腫。皮膚のメラニン細胞に生じるがん |
や行の用語
| 養子免疫療法 | 自分自身のリンパ球を体外で活性化・培養し、再び体内に戻して免疫力を強化する治療法 |
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ら行の用語
| 卵巣嚢腫 | 卵巣にできる腫瘍は、卵巣嚢腫(のう胞性腫瘍・良性のことが多い)と充実性腫瘍(悪性のことが多い) |
|---|---|
| 利己的遺伝子 | 進化論における考え方の1つ、リチャード・ドーキンスによって提唱され、根幹にあるのは「自らのコピーを残しやすい遺伝子ほど後世に残る」という 考え方 |
| リンパ球 | ウイルスなどの微小なサイズの異物に対して抗体を使って攻撃する。 |
| リンパ節 | 血管に沿って散在する小豆大のリンパ系の構造物。リンパ節ではリンパ管を通ってきた細菌やがん細胞をリンパ球が捉える |
| リンパ節郭清 | リンパ節を切除すること 腋窩リンパ節=脇の下に分布するリンパ節 |
| リンパ浮腫 | リンパ節郭清をすると、リンパ液がうまく流れなくなり、リンパ管に吸収されるはずの蛋白成分や水分が皮下組織にたまり、足や腕にむくみが起こる |
| 漏斗胸 | 胸骨の下の方の剣状突起と呼ばれる軟骨が後方にあり、胸の下の部分が窪んだ状態の胸のこと |
| 濾胞細胞 | 甲状腺ホルモンを分泌する細胞で、これががん化して乳頭がんや濾胞がんが発生する |
わ行の用語
アルファベットではじまる用語
| ABVD療法 | アドリアシン(一般名ドキソルビシン)、ブレオ(一般名ブレオマイシン)、エクザール(一般名ビンブラスチン)、ダカルバジン(一般名ダカルバジン)を組み合わせた療法 |
|---|---|
| ATG療法 | ATGは抗胸腺細胞グロブリンのことで、英語の頭文字をとってATGと呼ばれる。これを用いた免疫抑制療法とは、造血幹細胞を障害しているリンパ球を抑えて、造血を回復させる方法 |
| B細胞 | 骨髄由来のリンパ球細胞。体内に侵入してくる細菌などに対して抗体を作る。 |
| CAF療法 | エンドキサン(一般名シクロホスファミド)+アドリアシン(一般名ドキソルビシン)+5-FU(一般名フルオロウラシル)の3剤併用療法 |
| CEA | がん胎児性抗原。最もよく知られている腫瘍マーカー |
| CEF療法 | エンドキサン(一般名シクロホスファミド)+ファルモルビシン(一般名エピルビシン)+5-FU(一般名フルオロウラシル)の3剤併用療法 |
| CHOP療法 | エンドキサン(一般名シクロホスファミド)、オンコビン(一般名ビンクリスチン)、アドリアシン(一般名ドキソルビシン)、プレドニン、プレドニゾロン(一般名プレドニゾロン)を組み合わせた療法 |
| CMF療法 | 乳がんの術後に、再発予防目的でもっとも多く行われている、多剤併用化学療法
エンドキサン(一般名シクロホスファミド)、メソトレキセート(一般名メトトレキサート)、5-FU(一般名フルオロウラシル)の3剤併用療法 私の生きる道 藤間秀曄さん 知っておきたい抗がん剤治療講座1 俵萠子の患者会リレーインタビュー8 田原節子のもっと聞きたい 第4回 患者にやさしい医療 外来化学療法 |
| D2郭清 | リンパ節の郭清範囲をDという文字で表記する。郭清範囲が少ないほうから、D1、D2、D3、D4とある |
| EBウィルス | エプスタイン・バー・ウィルス。1964年、バーキットリンパ腫細胞中から見つかったヘルペス属のPNAウィルス。前記のほか、上咽頭がん、ホジキン病、一部の胃がんなどに関連がある |
| EL | 中に乾電池が入った筒状のバイブレーターで、顎の下にこれを当てて口を動かすと音が出る。 声の質は抑揚のない機械音だが、明瞭度は悪くない。短期間で習得できる |
| ET | ストーマ療法士 |
| FAC | 5-FUとアドリアマイシン、シクロフォスファミドの3剤併用療法 |
| G-CSF | 糖タンパクの一種で、造血幹細胞の中から、白血球のひとつである好中球が作られるのを助ける薬剤 |
| GVHD | 移植された骨髄中のリンパ球が患者の身体を異物として認識し、免疫学的に攻撃すること |
| GVL | Graft Versus Leukemia=移植片対白血病効果 GVHD(Graft Versus Host Disease=移植片対宿主病)はドナーのリンパ球が患者の体を異物と認識して攻撃する症状だが、同時に白血病の細胞も異物と認識して攻撃するので、再発が減少する。これをGVL効果という |
| JCPC | 「日本がん患者団体協議会」が正式名称。「癌と共に生きる会」「癌治療薬早期認可を求める会」「明日の医療を考える会」「がんナビゲーション市民ネットワーク」の4団体によって、2002年結成された |
| MRSA | メチリン耐性黄色ブドウ球菌。抗生物質が効きにくく、感染して重症化すると危険な状態になる |
| Mタンパク | 骨髄腫のがん細胞がつくり出す異常な免疫グロブリンをいう。骨髄腫では血液や尿の中にこのMタンパクがたくさん出る |
| NK細胞 | がん細胞に取りついて次々に殺していく細胞。T細胞でもB細胞でもない。 |
| PET | がん細胞が糖を多く代謝する性質を利用し、糖に放射性同位元素をつけて体内に入れ、特殊なカメラで撮影して体内のがん病巣を見つけ出すもの |
| TNM分類 | がんの大きさ、リンパ節転移、多臓器への転移を考慮してがんの進行度を分類。他の部位のがんの分類と共通している |
| T細胞 | 胸腺由来のリンパ球細胞。異物を見分け排除する。 |
| UFT | 結腸、直腸がんや胃がんの術後に、再発予防目的で多く使用されている経口抗がん剤。一般名・テガフール・ウラシル |
| WOC | 創傷・オストミー・失禁(WOC)認定看護師 患者会活動レポート ブーケ(女性オストメイト) |
数字ではじまる用語
| 1秒量 | 息を吐き始めてから1秒間の呼気量 |
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