放射線治療
放射線治療に関する最新情報をご紹介します。
放射線治療の心得
放射線は体にとって有害だが、その特徴をうまく利用すれば、がんを効率よく叩くこともできる「両刃の剣」だ。
がんの放射線治療はどのように選べばいいのか、放射線治療のさいに何を注意すればいいのか、専門医に解説してもらった。
放射線治療の副作用対策
放射線治療によって、皮膚炎や粘膜炎、下痢など、照射部位によりさまざまな副作用が現れます。
しかし、どんな副作用が出るのか、特徴を知って自己管理すれば、未然に防げたり、症状を軽度で抑えられるものもあります。
重粒子線治療
重粒子線治療は、2003年に高度先進医療の承認を受けました。
従来のX線やガンマ線とは違う重粒子を使用することで、がんを破壊する効果は大きく、正常組織に対する副作用は小さいという画期的な治療が可能となります。また、手術により切除できない場所に発生したがんや、抗がん剤の効きにくいがんにも有効な治療法と注目を集めています。
VMAT
(Volumetric Modulated Arc Therapy)
欧米で主流になっている放射線治療の先端技術であるIMRT(強度変調放射線治療)を超える最新技術が、東京大学とエレクタ社で開発され、近々臨床の現場で応用されようとしています。この技術によって、より高い治療効果を得られ、患者負担がより軽減されるということです。
放射線を利用したいがん
この10年、放射線技術は大きな飛躍を遂げ、がん以外の部分へのダメージを最小限にとどめ、がん病巣だけをたたくという、ピンポイント照射を生み出し、患者にやさしい治療へと変身しました。さらに、抗がん剤を併用する化学放射線治療は、放射線自体の効果を大きく引き上げる成果を上げいます。 (2005年10月号)
IMRT(強度変調放射線治療)
IMRTは、強度変調放射線治療の略称。放射線の強度を変えることによって正常組織を避けて病巣を狙い撃ちするところが、他の放射線治療と大きく異なります。そのため、コの字型のような複雑な形のがんにもピンポイントで照射でき、周囲の組織へのダメージは最小限にとどめることができるのです。
陽子線治療
陽子線治療の大きな特徴は、病巣が浅くても深くても、眼球の間のような限定された狭い範囲でも、その病巣にのみ放射線のエネルギーを強く照射できることです。そのため周囲の正常組織への障害も少なく、結果として副作用も大幅に軽減できるという大きなメリットがあります。
ノバリス
ノバリスは、ドイツのブレインラボ社が開発した、IMRTを凌ぐ高精度・高機能のX線発生装置、リニアックです。
ガンマナイフが苦手とする3cm以上の腫瘍や視神経、脳幹に接する危険な部位の腫瘍でも苦痛なく、安全に治療でき、いびつな形の腫瘍にも威力を発揮して、放射線治療の可能性を広げています。
動体追跡照射
がん病巣というのは固定されたものではありません。呼吸や消化器が動くことによって、病巣も動きます。そこに放射線を照射する場合、その誤差範囲も見込んで放射線を照射するため、正常組織が影響を受けるだけではなく、総放射線量も抑えなければならず、効果も弱まることになります。
この問題を解決する方法として開発された動体追跡照射は、動く病巣を追跡しながら照射する、究極のピンポイント照射の究極の形といえます。